チーム「エネっ子☆」 (2012年度)
子ども向けエネルギー環境教育プログラム
チームメンバー:小沼彩奈(メル)恵泉女学園大学 / 渡邊真由(まゆゆ)恵泉女学園大学 / 神崎 恵里花(じゃーきー)恵泉女学園大学
きっかけ
3.11以降、エネルギーに対する関心が高まったようにも思えたが時間が経つにつれて、だんだんとその関心も薄れているように感じていました。
しかし、多摩市ではエネルギーに対する意識が高く、地域が主体となって様々な活動が行われていることを知り、そこで、これらの活動をより持続可能なものにするためには、子どもの頃からエネルギーに関心を持つということが必要なのではないかと考えました。
また、私たち自身の経験から受け身の学びではなく、自分で考え、体験することで身に付く、能動的な学びをしてほしいという想いがあり、「エネルギー環境教育プログラム」という形で企画を考えました。
やってみてどうだったか
最初は、多摩市でランダムに子供たちを募集して一日企画を行う予定でした。しかし、小学校に協力してもらうことはできないかと考え、企画書をもって直接東愛宕小(現在は愛和小学校)の校長先生に会いに行き、自分たちの「想い」を伝えるところからこの活動が始まりました。
結果、5年生9名を対象に合計で4コマの授業を使わせていただき、一度きりで終わらない連続企画を実現することができました。この「連続企画」というのが、自分たちの企画のキーワードでもある「持続可能」という点で、とても重要な役割を果たしたと思います。1度きりではやはり伝える側にも、受ける側にもとても限りがあります。とくに今回のプログラムの対象は中学年~高学年の小学生であるため、繰り返すことで少しずつではありましたが、信頼関係ができ、また変化の様子がみられたのが印象的でした。
そして、うれしいことにもう一つの小学校、連光寺小でも一日企画ではあるが企画をやらせていただくことができました。東愛宕小とは全く異なる、6年生100名が対象ということで、対象に合わせた企画の工夫を行いました。これも、最初に愛宕小での経験があったのがとても大きかったと感じています。
これらの企画を通して、教えるための知識の理解や、対象に合わせた伝え方、そしてなにより「自分たちは何を伝えたいのか、子供たちに何を期待して企画をやるのか」ということがもっとも重要であることを学びました。また、子どもたちから学ぶことや、自分たちの授業によって少しでも環境に興味をもってもらうことができてとても貴重な経験となりました。
大変だったこと
大変だったことは大きく2つあります。
1つ目は、私たちはもともと少し違う企画を別々に考えていた3人が集まってできたチームだったため、それぞれの想いをどれだけ一つの企画に凝縮するかにとても苦労しました。結果的には、東愛宕小の方で1コマずつ担当して企画ができたためそれぞれの想いが伝えられたと感じています。
2つ目は、当初は1月に一日企画を予定していたが、小学校での連続企画に急きょ変更になったため、スタートが11月となり準備をテキパキとすすめること、そしてスピーディな対応が求められました。それに伴い、企画のコアになる部分が追いつかず、プログラムの内容ばかりが先走り 「何を子どもたちに伝えたいのか」ということに関しては、本当にギリギリまでメンターに問われ続け、考えていました。小学校の貴重な授業の時間をいただいていたため、その責任の重さものしかかってきました。9月~1月にかけては常に企画のことを考え、毎日のようにメンバーと話合いました。
成長したと思えること
自分たちで企画を考え、実行するということに大きな達成感と自信を持つことができました。1度きりではなく何回か繰り返したおかげで、「どういう対象に、何を伝えたいか」ということからプログラムを組み立てていくことが、スピーディにできるようになりました。また、対象に合わせた話し方、伝え方、注目のさせ方などのスキル面も以前に比べて向上したと実感しています。